柿本元気の政治姿勢(前編)

さて、しばらくは政治について、奈良市政について書いていきたいと思います。
最初に皆さんに白状したいのは、僕自身の政治的な力はまだまだ弱いということです。
政党にも会派にも所属せずに活動していますので当然かもしれませんが、例えば、議長を目指すといった出世競争とも無縁にすごしています。
市長の提案に異議のある場合は、その都度協力してくれる会派を募り市長と対決しており、状況によっては意見が通ることもありますが、トータルして対戦成績は芳しくありません。

それでも無所属にこだわるのは、常に弱者もしくは少数者の立場に寄り添いたいと願うからです。
例えば新斎苑建設計画に僕が反対しているのは(計画の問題点については後に触れますが)、地元住民の中に切実に反対されている方々が存在するからです。
反対する人がいるから絶対に建設してはいけないということではありません。
僕はむしろ早期の建設が必要であると考えていますし、現在の計画地が適地ではないとの姿勢もとっていません。
しかし、少なくとも当事者は意見を十分に表明し真摯に受け止めてもらう権利があると思います。
逆に、市には地元の人たちの不安と向き合い、ともに解決を目指す姿勢が必要だと思うのです。
そういう人間味のある対応が実現できていない今、行政の強権で計画を進めてしまうのは、市民と行政の信頼関係を破壊する大きな問題だと思います。

 もしも、当該地区に住んでいない人がこの文章を読んでくれているなら、自分たちが奪う立場にあることを認識した上で、冷静に判断していただきたいと思うのです。
もちろん火葬場を早く新しいものに建て替えてほしいという気持ちはわかるし、正当な要望であると思います。
しかし現地には、火葬場の建設によって生活を奪われるのではないかと不安を持っている人がいることも知ってほしいのです。

 そうして、様々な角度から考えを巡らせながら、少数者の尊厳も奈良市の悲願もバランスを取って実現することが政治なのではないでしょうか。