奈良市の財政

柿本元気の政策について話す前に、奈良市の財政状況について話しておきたいと思います。
奈良市の財政運営は表向き黒字となっていますが、実際は深刻な財政難です。
平成27年度の決算資料からいくつかデータを並べてみますが、
専門的な解説をしても小難しくなってしまいますので、このデータを一般家庭で例えてみたいと思います。

経常収支比率97.9%。
市債残高2077億円。
公債費比率17.6%。
国民健康保険は実質9.5億円の赤字。
これらを一般家庭に置き換えると以下のようになります。

 Nさんの家では収入の97%が食費や家賃、光熱費など生活維持に消えるので、
壊れたエアコンの修理や子どもの習い事など家庭の裁量で使えるお金はわずか3%です。
原因の一因は年収よりはるかに高額の借金にあります。
収入のうち17.6%を借金返済に充てざるをえないのです。
またお爺ちゃんが病気がちで病院代も馬鹿にならず、年齢のことを考えると治療費はこれからさらに大きくなるでしょう。

 どうでしょうか?これでは未来に展望が見えませんよね。
ここまではよく語られてきたことですので、聞き飽きてうんざりしている人もいるかもしれません。
しかし小さな明るいニュースもあります。
まず、国の消費税交付金の見直しによって毎年25億円の収入増が見込めるようになりました。
ここ数年は、財政不足を補うために土地など市の財産を切り売りして数億円が入り赤字にならずに済んだ!ということが続いてましたので、
25億円の収入増はとてつもなくありがたい話です。
また、国民健康保険についても少子高齢化が進むと医療費がかさみ、
まだまだ苦しくなると考えられていましたが、薬価の見直しによって年間6億円程度、医療費が抑えらそうです。

 この小さな変化に胸をなでおろし安心しているだけでは、またすぐに財政難に陥るでしょう。
しかし、この変化を評価せず、何の手も打たずに好機を逃してしまうのもどうかと思うのです。
今、この機を逃さず、奈良市の未来に希望の種をまかないといけません。
これ以上倹約一辺倒の財政改革を推し進めると、奈良市はますます疲弊するばかり。
奈良市の体力はすでに限界のところまで来ています。

 そこで僕が次回から示すのは、市民にとっても奈良市財政の未来にとってもメリットがある政策をピックアップしたものです。
苦しいばかりが改革じゃない!
市民と市財政にwin-winの関係を成り立たせる政策が、今求められていると感じるからです。