平成29年の9月議会レポート

平成29年の9月議会レポート

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9/27 議会開会

 

 市長からこの議会で話し合う議案などが提出されました。9月議会は決算の認定が1つの目玉になります。去年の財政状況についての反省会のような意味合いです。

また、今回は補正予算の中に新斎苑建設関係の債務負担行為76億円の設定が提案されており、大きな話題となりました。市長はDBO方式(設計、建設、運営を1本化して民間委託)を提案し、平成32年度末の完成(合併特例債の期限)のためには他に選択肢がないことや費用の削減効果などを理由にあげました。

 

9/12~14 代表質問・一般質問

 

 柿本が所属する「市民の声 奈良」からは、松石議員が代表質問し、鍵田議員が一般質問をしました。政党に所属する議員がしがらみに縛られ退屈な質問に終始する中、うちの2名は個性の光る主張を繰り広げてくれました。

 

9/19~25 委員会開催

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 本会議では議論しきれない、詳しい議論を行うために決算等特別委員会が開かれました。「市民の声 奈良」からは柿本が委員として出席しました。

 

・9/20 柿本の質疑(60分)

 

テーマは次の3点です。

①一般会計の決算について

 平成28年度決算の分析と総括

②針テラス事業の決算について

 針テラスが9000万円の歳入不足を抱え、国の健全化計画を求められる事態に陥ったことについて

③新斎苑関係の債務負担行為76億円の設定について

 新斎苑の運営について、従来方式とDBO方式の比較検討(市民サービス・期間・費用面から)

 

※この質問の中で、市長が主張していた「平成32年度末の完成(合併特例債の期限)のためにはDBO方式の他に選択肢がないこと」は間違いで、DB方式(設計・建設と運営を分割する方法)でも問題がなく、選択肢に入ることが明らかになりました。

 このことは翌朝の新聞でも取り上げられ、これをきっかけに議会内でもDB方式を求める声が大きくなりました。

 

・9/21 柿本の集中審議(20分)

 

 柿本のこの日のテーマは、前日に時間が切れて残ってしまった「従来方式とDBO方式の費用面での比較」です。

 

※数字についての主張は聞いている人に伝わりにくく、説得力に欠けることが悩みでしたが、今回から会議室にスクリーンが設置されるようになりましたのでパワーポイントを使って説明することができました。

 市が議員を説得するために作った資料の欺瞞に満ちた比較の方法や数字のずさんさを示し、DBO方式ありきの資料でしかないことを指摘しました。これも翌日の新聞に取り上げていただき、一定のインパクトと説得力を残せたと思います。

 

・9/25 柿本の市長との討論(15分)

 

※この日の午前中の質問で、自民党・公明党・民主党系の会派(奈良市議会39名のうち20名)が態度を明らかにし、原案賛成が判明しました。腹立たしい!肝心の議論には全くと言っていいほど参加せず、無批判に市長礼賛する彼らの姿勢が議会制民主主義を今日も腐らせている!市長のフンに成り下がった彼らに怒りと憤りを覚えつつ、昼休みに急遽「市民の声 奈良」で会議を行いその後の方針を決めました。

 結果、①15年の長期契約をタイトなスケジュールの中で締結することのリスクを少しでも回避する契約にすること。②現職員の処遇を保証すること。③現職員のノウハウを継承する具体的な方法を探ること。これらの3つの条件に市長が前向きな姿勢を見せたときのみ、市長の提案に賛成することが決まりました。

 

 柿本の質問テーマは前述の事情により急遽変更し、3つの条件を市長に突き付けることになりました。

 

※市長も歩み寄りの姿勢を見せましたので、委員会では「市民の声 奈良」としてDB方式にまず賛成し、否決された後には原案について賛成することにしました。また、本会議では、それまでに市長の本気度を確認してから改めて賛否を決定することにしました。

 個人で活動しているときなら最後まで意地の反対をしてそれで終わり、でしたが、会派があることで少しでも実を取ることができたと思います。

 

9/28 本会議最終日 柿本討論(5分)

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(柿本 1:13 ごろ)

 

 テーマは会派の主張のまとめと、改めて市長に要望と思いを突き付けることです。

 

※本会議の採決は委員会と同じく、DB方式(市長の案を改善したもの)について賛成か反対かを聞いた後、(反対者が多かった場合は)市長の原案に賛成か反対かを聞く形で行われます。

 すると次の4つの立場が出てきます。市長に近い立場のパターンから順に見ていくと①×〇パターン。あくまでも改善策には反対で、最初に市長が示した案にのみ賛成。②〇〇パターン。改善策に賛成だが、次策として市長の案にも乗る。③〇×パターン。改善案には賛成だが、それが成らなかった場合は原案には乗れない。④××パターン。そもそも反対すぎて改善策すら納得できない。

 僕が1人の思いだけで投票するなら③だったと思うのですが、「市民の声 奈良」としては上記の理由により②を選びました。面白いことに共産党がうちと同じパターンになりました。

 ①を選んだ市長派は、自民党・公明党・民主党系の会派(20名)+無所属新人の2名です。僕の主観としては、今回の議会で1番考えが足りなかったのはこの2名ですね。政党のしがらみ議員は誰も本気で自分の決定を正しいと思っていないんです。立場ってものがあってそうしてる。そこに何の立場もない新人くん2名が勝ち馬に寄り添っても、なにも産まないですよね。自分の立場を明確にすることへの不安に負けただけだと思います。まあでも新人なので、これから成長していただきたい。

 ③を選んだのが、無所属3人。中西議員、坂本議員、酒井議員です。前の4年間は、市長に逆らうことなく、「寝坊して遅刻!」というキャラだけが先行していた酒井議員が初めて自分の考えで動いたのを見ることができて、ちょっと印象に残りました。

 ④を選んだのは維新の会と植村議員、そしてニセ維新の松ちゃんこと(テレビでお馴染み)松下議員でした。面白い組み合わせになりましたが、過激な人たちは僕は好きです。

 

 その他の議案について「市民の声 奈良」としては針テラス決算の認定に反対し、残余の議案に対しては賛成しました。

みんな「うちは是々非々ですっ!」って力を込めるのに全然そうじゃない奈良市議会。今後、もう少しくらいは議論が大切にされるようになることを望みます。