平成29年10月 厚生消防委員会

柿本元気が今年度から所属することになったのが厚生消防委員会です。
この委員会では「福祉」「保育」「消防」等について話し合われます。

10月30日 常任委員会

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柿本は今回、30分の持ち時間の中で①待機児童対策について②ドクターカーの運用について、の2点を質問しました。
ここでは①の待機児童対策について簡単に説明します。

 

まず、これまで柿本は待機児童問題について目に見える数字だけを追いかけていても解決しないことを強く主張してきました。
例えば「100人の待機児童がいるから3年以内の解決を目指して今年は35人の定員増を図ります。」というような姿勢がこれまでの奈良市でした。

しかし待機児童の解消そのものが新たな待機需要を産むというジレンマがあり、そんなことではいつまでたっても解決しない。
100人の待機児童だけでなく、シミュレートによる潜在的な待機児童数の把握が不可欠で、目に見えない待機児童まで含めて受入数を増やすべきだというのが柿本の考えです。

 

そして今回、奈良市はついに重い腰を上げました。

シミュレートの結果、2年後の保育需要は(今いる待機児童163名を含め)408人まで増える。
また2年間で408人の受け皿を作っても、6年後にはさらに144人増え、そこがピークになる。
つまりこれから6年で552人の定員増を図る必要がある。という見解を示したのです。

具体的な計画として2年以内に488人の受け入れを増やすことで待機児童を解消する。
その後も6年後までに64人の受け皿を増やし待機児童の完全解消を図る。
(最初の488人は民間が中心なので、残り64人は公立園の受け入れを充実させる)という、ずいぶん踏み込んだ約束をしてくれました。
これは大きな成果です!

 

しかし、まだまだ喧嘩をしないといけないところも残っています。
それは保育士の処遇についてです。

柿本の主張は

①正規職員をできるだけ増やす。
②正規職員の時間外労働を正当に評価し、奈良市がブラック企業になりかけている現状を是正する。
③臨時保育士の給料を正規職員と同程度に引き上げる。

具体的には、9月議会でそのために可決した任期付き職員(給料等の処遇は正規職員と同程度だが、将来への保証はなく単年度の契約)という新しい雇用形態を今いる臨時職員に導入するとともに、新しい保育士確保にいかす。というものです。

 

今回の論点は③について。
言葉が難しいんで「任期付き職員を導入する」→「給料上げる」に言い換えて説明します。

保育士確保が急務でそのためには給料を上げないといけない。
可能なら今いる臨時職員さんも、新しく募集する保育士さんも同時に上げるのがいいし、それが僕の主張です。
ただ、それが無理なら今いる臨時職員さんから給料を上げるのが当然だし、
それでも新しい職員は「自分もそのうち給料が上がる」と思えるので効果はゼロではないはずです。

しかし今回明らかになった市の考え方は、今いる職員の給料はそのままで、新しい人だけ高い給料で募集をかけるというものでした。
確かにその方が即効性は高いでしょう。
しかし、それでは今まで働いてきた臨時職員さんに不満がたまりモチベーションが落ちます。
辞めてしまう職員さんまで出てきたら立て直しはききません。
組織のありかたとして中長期的に見たときに、あり得ない選択だと思うのです。
なにより、人間を馬鹿にしたらあかん!人の気持ちをもうちょっと考えて!ってこと、これからもしっかりと訴えていきます。

 

それでも今回の委員会は、建設的な計画を約束してもらえたし、またこれから喧嘩すべきところが浮き彫りになったという意味でも有意義な委員会になったと思います。